レーザー式ガス分析計 GasEye Cross Duct
AIROPTIC製のGasEye Cross Duct は、吸収分光法を利用した分析計で、光源に半導体レーザーを利用しています。排気ダクトの両端に発光部と受光部のユニットを設置し、レーザーをダクト内で通過させることでガス濃度の測定を行います。サンプリングによる分析計へのガス移送の遅れがない分、応答が早いのでボイラーの燃焼制御など、工場プロセスにおける計装の用途に適しています。
測定可能な成分としてはCO、CO2、O2、NO、NO2、SO2、HCl、NH3、H2O、CH4、C3H8、SO3、N2Oなど124成分の測定が可能です。複数成分が一台で測定できるモデルもありますが、対象成分の測定濃度によりますので、詳細はお問い合わせください。
発光部と受光部にあるレーザーの通る窓をダクト内の腐食性ガスやダストから保護するため、エアーカーテンとなるパージガスがユーティリティーとして必要です。また測定原理上、プロセスの温度や圧力が変わるとレーザーの吸収量に変化が生じるため、ガス濃度が変わらずとも測定値が変化します。この補正を行うため、温度と圧力センサーを別途用意されることが推奨されます。
測定値の出力信号としてアナログ出力が利用できます。
仕様
測定方式 | LAS(レーザー吸収分光法) |
測定成分 | 一酸化炭素(CO)ほか ※測定可能な成分および組み合わせはお問い合わせください |
フルスケール測定レンジ (CO) | 1ppm~100%の範囲にて発注時指定 ※プロセス条件に合わせた装置仕様となります |
検出限界 (CO) | 20ppb ※23℃、1atm、光路長1mのとき |
測定精度 (CO) | 検出限界または読み値の1%の大きい方 |
正確度 (CO) | 検出限界または読み値の2%の大きい方 |
サンプルガス温度 | 0~1350℃ ※装置仕様による |
サンプルガス圧力 | 70~200kPa(絶対圧) |
許容ダスト量 | 50g/m3以下 ※サンプルガスによる |
フランジ寸法 | DN50 ※必要に応じて変換フランジも供給可 |
ディスプレイ | カラーLCDタッチスクリーン |
アナログ入力 | 4ch、4-20mA(プロセス温度・圧力) ※測定値の補正用、ユーザー様にてご用意ください |
デジタル入力 | 8ch、24VDC 10mA |
アナログ出力 | 4ch、4-20mA ※測定値、透過率、予備x2 |
リレー接点出力 | 8ch |
通信 | TCP/IP(オプション) |
プロセスパージ流量 | 清浄空気または純窒素 5~50L/min ※プロセス条件による |
センサーパージ流量 | 清浄空気または純窒素 0.2~7L/min ※設置環境が悪く装置の保護が必要な場合 |
設置環境 | -20~+55℃、800~1200hPa、<95%RH(露結しないこと) |
電源 | 24VDC、<15VA (ATEX防爆仕様は<25VA) ※AC→DC変換ユニットの供給可 |
重量(光源部) | 約 13 Kg |
重量(受信部) | 約 15 Kg |
寸法(光源部) | 33W x 35D x 23H (cm) |
寸法(受信部) | 16W x 33D x 16H (cm) |
GAS EYE オープンパス
AIROPTIC製のGasEye は、吸収分光法を利用した分析計で、光源に半導体レーザーを利用しています。測定したい大気の面の両端に発光部と受光部のユニットを設置し、レーザーを通過させることで大気ガス濃度の測定を行います。サンプリングによる点での測定ではなく、応答が早いので、工場作業環境における測定の用途に、環境分析用途に適しています。
測定可能な成分としてはCO、CO2、O2、NO、NO2、SO2、HCl、NH3、H2O、CH4、C3H8、H2O2、HCHO、HFなどの測定が可能です。複数成分が一台で測定できるモデルもありますが、対象成分の測定濃度によりますので、詳細はお問い合わせください。
ダクトにつける装置より感度よく測定可能です。
1ppb~100%
測定値の出力信号としてアナログ出力が利用できます。