
排ガス用分析計
700 Series

CAI社製品
California Analytical Instruments (CAI) 製の700シリーズ分析計は利用される測定方式の違いにより、CLD(化学発光法)、FID(水素炎イオン化検出法)、NDIR(非分散形赤外線吸収法)の計三種類に分類されます。
19インチラックマウントに設置できるように設計されており、オプションでスライドレールが取り付けられます。
測定可能な成分は測定方式により異なりますので、以下の各方式の装置仕様をご参照ください。
700シリーズ - CLD
700シリーズCLDは、化学発光法を利用した分析計です。NOとNOxが直接測定され、NO2はNOx濃度からNO濃度を引いた演算値として出力されます。以下の三種類のモデルがあります。
・700 CLD
・700 CLD/O2
・700 HCLD
700 CLDのモデルでは、内部に恒温槽があり、50℃以下のサンプルガスであれば、装置内部で水分が凝縮を起こさないように設計されています。そのためプロセスの排気ガス測定の用途に適しています。
磁気式の酸素センサーを追加で内蔵し、酸素測定も可能にした 700 CLD/O2 モデルがあります。
700 HCLD モデルでは、接ガス部の温度が85〜100℃の範囲内の、ユーザー様の指定温度で温調が可能です(発注時指定)。
CLDでは測定原理上、サンプルガス中のNOと反応するオゾンが必要なため、オゾンの発生源としてNOxを含まない乾燥空気(霜点-10℃以下)がユーティリティーとして必要です。内部のUVランプにて、乾燥空気から所定量のオゾンが発生するようになっています。乾燥空気の装置への供給圧は170kPa(消費量240mL/min)となります。
測定値の出力信号としてアナログ出力が利用できます。
700 CLD 仕様
測定方式 | CLD (化学発光法) |
測定成分 | NO、NO2、NOx O2 ※オプション |
測定レンジ | 3~3,000 ppm FS 1 % FS〜100 % FS (O2) |
サンプリング流量 | 1.5~2.5L/min |
サンプルガス温度 | 50℃以下 ※結露なきこと |
応答時間(T90) | 2sec |
アナログ出力 | 0-10V、0-20mA、4-20mAより選択可 |
動作周囲温度 | 5~40℃ |
電源電圧 | AC100V、50/60Hz、350VAC |
重量 | 約 21 Kg |
寸法 | 483W x 584D x 134H ※19インチラックマウント型 |
オプション | 加熱型サンプリングポンプ搭載または非搭載、ゼロ/スパンガス電磁弁、19インチラックマウントスライド金具 |
700シリーズ - FID
700シリーズFIDは、水素炎イオン化検出法を利用した分析計です。FIDにて応答する有機化合物の量が測定されます。FIDは一般的に、ガスサンプル中の有機化合物が炭化水素化合物だけであるとみなせる場合に、全炭化水素計としてよく利用されます。以下の二種類のモデルがあります。
・700 HFID
・700 MHFID
700 HFIDのモデルはサンプルガスの凝縮を防ぐ目的で191℃に温調した恒温槽があり、プロセスの排気ガス測定の用途に適しています。
700 MHFIDのモデルは酸化触媒を用いて、メタン、非メタン、全炭化水素の測定を行う設計となっています。二つの流路があり、定期的に流路を切り換えて測定を行います。手法としては次の通りです。
触媒の無い流路では全炭化水素が測定されます。また酸化触媒の流路では燃えにくいメタン以外の炭化水素を、FIDで応答しない二酸化炭素と水に酸化することで、メタンのみを測定することができます。両者の測定値の差が計算され、非メタンとして測定されます。
FID方式の分析計では水素炎を得るために、燃料ガスとして水素、助燃ガスとして空気がユーティリティーとして必要です。ガスは不純物を含まない高純度のものが必要となります。それぞれのガスの装置への供給圧は、両者共に170kPaです。
測定値の出力信号としてアナログ出力が利用できます。
700 HFID 仕様
測定方式 | FID (水素炎イオン化検出法) |
測定成分 | 全炭化水素 ※MHFIDモデルであれば、メタン・非メタンも測定可能 |
測定レンジ | 30~30,000 ppmC FS ※メタン換算値として |
サンプリング流量 | 2L/min ※代表値 |
サンプルガス温度 | 191℃以下 ※結露なきこと |
燃料ガス | 100% H2 60mL/min、供給圧 170kPa 混合ガス(40% H2、60% He) 120mL/min、供給圧 170kPa ※必要ガス種は濃度仕様による |
助燃ガス | 精製空気 300mL/min、供給圧 170kPa (100% H2) 精製空気 220mL/min、供給圧 170kPa (H2/He混合ガス) ※炭化水素の不純物濃度<1ppm |
応答時間 | 2秒(T90) |
アナログ出力 | 0-10V、0-20mA、4-20mAより選択可 |
動作周囲温度 | 5~40℃ |
電源電圧 | AC100V、50/60Hz、750VAC |
重量 | 約 23 Kg |
寸法 | 48W x 58D x 13H (cm) ※19インチラックマウント型 |
オプション | 加熱型サンプリングポンプ搭載または非搭載、ゼロ/スパンガス電磁弁、19インチラックマウントスライド金具 |
700シリーズ - NDIR
700シリーズNDIRは、非分散形赤外線吸収法を利用した分析計です。検出器に目的とする測定成分のガスを封入することにより、対象成分の吸収を特異的に検出できるように設計されています。測定可能な成分としては、CO、CO2、SO2、CH4、NOがあります。酸素センサーを搭載してO2を測定することも可能です。
IR測定成分用に最大で3本までのガスセルを組み込むことができ、磁気式または電気化学式の酸素センサーを組み込んだ場合は、ガスセルは2本までとなります。お客様の用途に合わせた組み合わせを選ぶことができます。
測定値の出力信号としてアナログ出力が利用できます。
700 NDIR 仕様
測定方式 | NDIR (非分散形赤外線吸収法) |
測定成分 | CO、CO2、SO2、CH4、NO、O2 ※最大3成分まで選択可 |
測定レンジ | 50 ppm FS~100 % FS (IR成分) 1 % FS〜100 % FS (O2) |
サンプリング流量 | 0.5〜2.0L/min ※代表値1L/min |
サンプルガス温度 | 50℃以下 ※常温で結露する場合は除湿が必要 |
応答時間 | 2秒(T90) ※ガスセル長やサンプリング流量による |
アナログ出力 | 0-10V、0-20mA、4-20mAより選択可 |
動作周囲温度 | 5~40℃ |
電源電圧 | AC100V、50/60Hz、300VAC |
重量 | 約 14〜20 Kg ※装置構成による |
寸法 | 48W x 58D x 13H (cm) ※19インチラックマウント型 |
オプション | サンプリングポンプ搭載または非搭載、流量制御機能、複数サンプルポート、19インチラックマウントスライド金具 |